在留資格「介護」とは?取得要件・他制度との違い・ルートを解説【2026年最新】

在留資格「介護」とは?取得要件・他制度との違い・ルートを解説【2026年最新】

在留資格「介護」は、介護福祉士の資格を持つ外国人が、日本の介護現場で長期的に働くための在留資格です。

介護施設の採用担当者向けに、定義、取得要件、特徴、特定技能・技能実習・EPAとの違い、取得ルートと申請の流れを整理します。4ルート全体の比較は「外国人介護人材の採用完全ガイド」もあわせてご覧ください。

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在留資格「介護」とは

在留資格「介護」は、介護福祉士の資格を持つ外国人が、日本の公私の機関との契約に基づき介護または介護の指導に従事するための在留資格です。

2017年に創設され、出入国在留管理庁が示すとおり、在留期間は5年・3年・1年または3月です。

  • 令和2年4月1日の上陸基準省令改正により、介護福祉士の資格を取得したルートにかかわらず認められる
  • 国家資格を前提とする専門職系の在留資格で、長期就労や条件を満たす場合の家族帯同を視野に入れやすい

在留資格「介護」の取得要件

取得の中核要件は介護福祉士の資格を有すること、公私の機関との契約に基づき介護または介護の指導に従事すること、日本人と同等以上の報酬で雇用されることです。

介護福祉士資格

在留資格「介護」では、社会福祉士及び介護福祉士法に基づく介護福祉士の登録が前提になります。

  • 厚生労働省指定の介護福祉士養成施設を修了し、国家試験に合格する
  • 実務経験(原則3年以上)と実務者研修を経て国家試験に合格する
  • EPA介護福祉士候補者として国家試験に合格する
  • 特定技能などで就労しながら国家試験に合格し、資格を登録する

養成施設ルートでは入学時点で高い日本語力が求められることが多く、現場でも専門用語での円滑な意思疎通が前提になります。試験日程や受験資格の細部は、試験実施機関と厚生労働省の最新案内で確認してください。

雇用契約と業務内容

受入側は、介護または介護の指導に従事する内容の契約を結び、日本人と同等以上の報酬を明示する必要があります。

資格があっても、業務内容が介護・介護指導に該当しない、または報酬水準が同等以上といえない場合は、在留資格の許可・更新で不利になり得ます。労働条件通知書など、契約内容を客観的に示す書類の整備が実務上の起点です。

在留資格「介護」の特徴とメリット

在留期間は5年・3年・1年または3月で更新でき、更新回数の上限がなく、条件を満たせば配偶者・子の帯同や長期在留を前提にしたキャリア設計がしやすい点が特徴です。

  • 更新上限がない:雇用と活動が継続していれば、在留期間を更新しながら働き続けやすい
  • 家族帯同:配偶者・子を「家族滞在」で呼び寄せられる場合があり、特定技能1号にはない利点
  • 長期キャリア:国家資格保持者として配置・指導の幅を広げやすく、永住許可の検討材料にもなり得る(所得・納税・素行などの一般要件は別途)

施設側のメリット

施設にとっては、国家資格を持つ人材を中長期で確保しやすく、教育コストや離職リスクを抑えやすい点が利点です。

観点施設にとっての意味
長期雇用更新上限がないため、定着を前提にした人員計画を立てやすい
専門性介護福祉士として身体介護や指導業務を任せやすい
生活基盤家族帯同が可能な場合、生活面の安定が定着につながりやすい

取得まで時間と支援が必要なため、即戦力確保だけを目的にするなら特定技能との併用設計も検討します。

特定技能・技能実習・EPAとの違い

在留資格「介護」は介護福祉士資格を前提に更新上限がなく家族帯同しやすい一方、特定技能1号・技能実習・EPA候補者は在留上限や帯同・目的の制約が異なります。

項目在留資格「介護」特定技能1号技能実習EPA(候補者)
主な前提介護福祉士資格技能試験+日本語試験等技能移転・育成二国間協定に基づく候補者受入
在留の目安更新により長期就労しやすい通算5年が上限段階的に最長5年程度候補者期間は協定・試験スケジュールに依存
家族帯同配偶者・子が可能な場合あり原則不可原則不可候補者段階は原則制限
位置づけ専門職としての継続就労即戦力の確保国際貢献・技能移転(育成就労へ移行予定)候補者として就労・学習後に国家試験

現行の特定技能は「特定技能「介護」の解説」、技能実習は「技能実習制度の解説」、EPAは「EPA介護人材の解説」で詳しく扱っています。

取得までのルートと手順

取得ルートは養成施設修了、実務経験と実務者研修、EPA候補者、特定技能などからの資格取得後の変更があり、いずれも介護福祉士登録と雇用契約を経て入管へ申請します。

  1. 日本語学習と、目指すルート(養成施設/実務経験/EPA/特定技能からの変更)を決める
  2. 介護福祉士国家試験に合格し、介護福祉士として登録する
  3. 介護または介護の指導に従事する雇用契約を結ぶ
  4. 海外から新たに入国する場合は在留資格認定証明書、国内在留者は在留資格変更を申請する
  5. 許可後、在留カードの記載内容と雇用条件を確認し、更新時期を管理する

特定技能「介護」で就労中の外国人が介護福祉士試験に合格すれば、在留資格を「介護」へ変更できる場合があります。資格取得支援のあるパートナーと、試験対策・在留管理を一体で設計すると移行がスムーズです。

申請時に確認する主な書類

出入国在留管理庁の案内では、認定・変更申請で介護福祉士登録証の写しや、労働条件を明示する文書などが求められます。

  • 在留資格認定証明書交付申請書、または在留資格変更許可申請書
  • 介護福祉士登録証(写し)
  • 労働条件を明示する文書(労働条件通知書等)
  • 受入機関の概要資料、所属機関の代表者に関する申告書など

必要書類の最新版と記載例は、出入国在留管理庁の在留資格「介護」ページで確認してください。

よくある質問

特定技能から在留資格「介護」へ変更できますか?
介護福祉士試験に合格し資格登録したうえで、介護または介護の指導に従事する雇用契約があれば、在留資格変更を申請できます。資格取得支援のある登録支援機関の活用も有効です。
訪問介護に従事できますか?
在留資格「介護」は、介護福祉士として介護または介護の指導に従事する活動が対象です。訪問介護への配置可否は、業務内容・事業所の指定・個別の許可内容を確認したうえで判断してください。
家族を日本に呼べますか?
条件を満たせば、配偶者・子を「家族滞在」で呼び寄せられる場合があります。扶養能力や同居の実態などが審査されるため、収入・住居の準備が必要です。
永住申請はできますか?
在留資格「介護」自体に永住が保証されるわけではありませんが、更新を重ねた長期在留と、所得・納税・素行などの一般要件を満たせば、永住許可を検討しやすくなります。個別判断は地方出入国在留管理局の審査によります。

まとめ

在留資格「介護」は介護福祉士を前提に長期就労しやすい在留資格であり、施設は要件・他制度比較・到達ルートを揃えて中長期の採用計画に位置づける必要があります。

  • 定義:介護福祉士が介護または介護の指導に従事するための在留資格
  • 要件:資格登録、適切な雇用契約、日本人と同等以上の報酬
  • 比較:特定技能・技能実習・EPAより長期定着・帯同面で有利になりやすい
  • 手順:ルート選定→国家試験・登録→契約→認定または変更申請

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